トップコート
トップコートとは、文字通り一番上(トップ=TOP)を塗る(コート=COAT)することです。
防水工事においては、何らかの防水層を形成した後、その上からトップコートを施す、つまり上から塗ることによって、防水層を守るという目的で行われます。
防水層は外壁塗装に比べて、日中ずっと太陽光に当たっており、また防水層は紫外線にとても弱いので、トップコート塗装をして守ってあげる必要があります。特にウレタン防水の場合、紫外線などによって黄変し、硬化してしまうためトップコートは不可欠です。しかもその場合、アクリル塗装で5年、シリコンで10年程度で塗り替える必要があります(ただ、トップコートがなくてもドロドロにはならないと思われます)。ただ、一度トップコートを施してしまえば、次回の防水工事はこのトップコートを10数年サイクルで塗りなおすだけで大丈夫です。遮熱タイプのものもあるので、省エネ効果も期待できます。
トップコートには単純な塗料式のものの他にも、滑り止めとして細かい砂状のものを塗料に混ぜて防滑仕上げとしたものもあります。またカラーをいろいろ選んで意匠性を高めることもできます。
大きく分けて、
・合成ゴムルーフィング防水材、砂付アスファルトルーフィング防水材の美装・保護用の水性タイプ塗料
・合成ゴムルーフィング防水材・砂付アスファルトルーフィング防水材・ウレタン塗膜防水材の美装・保護用の水性タイプ塗料
・一液タイプのウレタン系のウレタン防水用トップコート
・二液タイプのアクリルウレタン系のウレタン防水用トップコート
があります。