防水工事チェックリストを作ってみました!
「最近自宅で雨漏りし始めた・・」「外壁の劣化が激しい」など、住宅と防水・劣化に関するお悩みがある方もいるのではないでしょうか。
新築住宅も経年劣化によって、屋根や外壁、ベランダなど様々な箇所に破損や劣化が発生してしまいます。
また、それぞれの劣化箇所や状況によって防水工事の内容も異なります。
しかし、初めて防水工事業者に防水工事をお願いするとしても、防水工事そのものについて疑問点が多く、費用や工事内容、どのような流れで工事が進むのか不安に感じるところです。
そこで今回は、防水工事が必要なあなたに向けて防水工事チェックリストと題し、防水工事の基本や業者選びのポイントなどを、それぞれご紹介していきます。
防水工事は、私達の生活に必要な事柄にも関わらず、意外と知られていない部分が多いため、この機会に工事内容や工法など基本から、業者の選び方や特徴について知っておきましょう。
防水工事の意味を把握しておく
初めて防水工事業者に発注する方にとって、そもそも防水工事とは何か、具体的な内容や意味について分からない点が多いのではないでしょうか。
防水工事という言葉から連想されるのは、住宅に対して防水加工を施すといった事柄でしょう。確かに、防水加工を施す点は正しいのですが、工事内容や種類は多岐に渡っていますから、まずは基本を覚えておきましょう。
工事内容は専門的な内容ですから、一般の方が短期間に覚えられるものではありません。ですから今回は、工事の手順と特徴を分かりやすくお伝えします。
防水工事専門業者が存在する
世の中には、水道工事業者や工務店など様々な専門業者が存在します。そして、住宅の防水に関する専門業者が、防水工事業者になります。
防水工事業者は多数ありまして、全国に数100以上の業者が営業しています。
また、当サイトは全国の防水工事業者から、利用者のご希望に合った業者から一括見積もりを取りまして、比較検討できるサービスを提供しています。
防水工事業者は数が多く、業者によって工事内容や実績・評判から費用まで異なる一方、利用者側にとっては、数が多いだけでなく判断が難しいため自力で比較検討するのが難しいです。
ですから、防水工事業者は相見積もりができるサービスを利用するのが、リスク回避という点でもおすすめです。
防水工事の工事内容は多岐に渡る
防水工事業者が担っている工事内容及び工事箇所は、複数ありまして単純に雨漏り補修といった事柄だけではありません。
例えば、シーリングの充填や防水層の全交換、防水層の修理、防水塗料の塗り直し、雨漏り箇所の周囲や雨どいの詰まり掃除など、実に様々です。
また、アパートやマンションといった屋上のある建物の場合は、屋上も防水工事が必要になります。
防水工事がなぜ必要になるのか
防水工事をこれからお願いする方の中には、防水工事の必要性について正しく理解していないケースもあります。
なぜ防水工事が必要なのかといいますと、住宅など建物にも寿命がありまして、10年20年と経ちますと経年劣化によって、外壁や屋根など様々な劣化現象が起きてしまいます。
また、経年劣化でなくとも、台風や地震、突発的な事象によって外壁の破損などが発生する可能性も考えられます。
このように、経年劣化もしくは突発的な事象によって、住宅の防水機能が低下し住んでいる方や物を守れなくなります。
つまり点検・補修が必要です。
そこで防水工事を定期的に施すことで、住宅の状態を良好に保つことができるため、長く安全に住むことができるという訳です。
防水工事を軽く考えず、住宅を長持ちさせて長く住むために必要な作業と認識しましょう。
防水層の劣化修理
防水工事の主な工事内容は、防水層の修理もしくは構築です。
防水層とは防水機能を保有したシートや塗料の層でして、主に以下の3種類に分けることができます。
- 塗膜防水
- シート防水
- 塗膜+シート防水
塗膜防水とは、防水性を持った塗料を床や壁など、防水層を構築したい場所に塗ります。防水塗料を塗りますと、その箇所は時間経過と共に硬化していき防水層として機能します。
シート防水は、防水性能を持ったシートを何層にも貼り、接着することで防水層を構築します。
そして3種類目は塗膜防水とシート防水を組み合わせた方法で、例えばアスファルト防水は代表的といえます。
シートを貼りながら、防水塗料も間に入れることで防水性を高める方法です。作業工数は増えるため、費用も多少高い傾向にある一方防水性能は高いです。
防水工事の工法をチェック!
防水工事と一言で表しても、複数の工法がありますから工事箇所や状況によって、工事内容が変わります。
また、それぞれの工法は一長一短でもあり、適切な防水工事を施せるかどうかは防水工事業者の技術に掛かっています。ですから、防水工事業者の選び方の1つに、実績を重視する必要があります。
それでは防水工事業者が用いる工法の特徴をご紹介します。
シート防水
シート防水とは、防水性能を持ったシートを防水箇所に貼ることで、防水層を構築します。
また、シート防水は、塩ビシート防水とゴムシート防水の2種類に分かれています。
塩ビシート防水は、塩化ビニール樹脂でできたシートを接着剤で下地に貼り付けていき、雨水が入らないよう隙間の無い防水層を構築します。また、下地を選ばないため、柔軟性の高さが魅力ですし、シート同士を熱で溶かして一体化します。
ゴムシート防水は、合成ゴムでできたシートと接着剤を使用して、下地に貼り付けていく工法です。塩ビシート防水と同じように見えますが、シート同士はテープや接着剤を用いて接着するため、一体化しません。
また、傷がつきやすいという特徴がありますが、工事費用が安いためコスト面で優れています。
FRP防水
FRP防水とは、ガラス繊維強化プラスチックと呼ばれる補強材を、防水塗料と組み合わせることで、耐久性の高い防水層を構築できる工法です。
塗膜防水の一種でして、何層も重ねて防水層を構築します。
主な特徴は、強度の高さです。FRP防水は船舶や駐車場、太陽光発電の基礎部分などに用いられており、他の防水工法よりも耐久性や耐衝撃性に優れています。
しかし、高硬度のため、地震などによって下地が大きく動きますと、下地に合わせて柔軟に動かず割れてしまう可能性があります。
アスファルト防水
アスファルト防水は、防水工事の中で最も歴史が古く実績もある工法です。アスファルトを含ませた合成繊維不織布のシートを、何層にも貼ることで厚い防水層を構築します。
また、アスファルト防水には、トーチ工法や常温工法など複数の方法がありまして、トーチ工法は熱を利用してシートを接着します。
対して常温工法は熱を利用せず、シートを貼り付ける方法です。また、熱工法と呼ばれる方法もありまして、こちらはアスファルトを含んだシートを熱した状態で、下地に貼り付ける方法です。
トーチ工法はガスバーナーを使用して、シートを常に熱しながら貼り付けますが、熱工法は予め熱したシートを貼り付ける違いがあります。
ウレタン防水
ウレタン防水は、塗膜防水による工法でして、主剤と硬化剤を混ぜて下地に防水層を構築していきます。
複雑な形状のある場所でも、隅々まで防水層を構築できる点が大きな魅力です。
また、下地材を選ばないため、補修や全面改修のコストを抑えやすく、スピーディに工事が進みます。
しかし、均一な防水層にするためには、防水工事業者の技術が必要になります。
防水工事の業者選び
防止工事のチェックリストで忘れてはいけないポイントがあります。それは、優良な業者と悪質な業者を見極める方法です。
簡単な話ではありませんが、基本的な見極め方を知っているだけでも、相見積もりや業者との打ち合わせ時に異変に気付きやすくなります。
見積もり内容の説明をスムーズにしてくれる
優良な防水工事業者は、見積もり内容を顧客に説明しますし、顧客からの質問や疑問に対して分かりやすく説明してもらえます。
また見積もりの費用について、なぜこの費用で見積もったのか聞いた時にスムーズな受け答えをしてくれる防水工事業者を選ぶのがおすすめです。
契約を急かさず利用者の要望をしっかり聞く
悪質な防水工事業者の特徴として、とりあえず契約させようと急かすケースがあります。
見積もり内容を他社と比較して欲しくないという考えと、早く契約まで進めたいといった理由を想定できます。
安過ぎる見積もりより相場に沿った見積もりを候補に入れる
相場よりも非常に安い見積もりを提示してきた場合、コストを抑えられると感じて契約しようと考えるところですが、一旦考えましょう。
相場よりも安過ぎる見積もりの内訳を、正しく把握できるまで業者に質問します。
あまりに簡素な内容でしたら、手抜き工事をされる可能性がありますから相場に沿った見積もりを作成する業者を選びましょう。
費用を安くできる点は、魅力的に感じますがそれだけ作業を簡略させたり、材料を少なめにしたりといったリスクもあります。
費用に捉われず比較検討しましょう。
防水工事は工法と業者の2点を押さえておくことが大切
防水工事のチェックリストを作成する際は、防水工事の工法と費用、業者の選び方を抑えるのがポイントです。
各工法の基本を知っておくことで、防止工事業業者の見積もり内容を理解できるようになります。
また各工法の平均相場も知っておくのが大切といえます。費用の内訳を説明された際に、相場よりも上回っているかどうか把握できるからです。
最後に、防水工事業者に見積もりを発注する場合は、当サイトの一括見積もりサービスのご利用を検討してみてはいかがでしょうか。
全国からあなたのご希望に沿った防水工事業者を、数社ピックアップしまして一括見積もりします。