見積りの内容と実際の工事に違いが無いかを確かめられる?
防水工事で、見積もりの内容と実際の工事に違いが無いかを確かめるには、工事が完了してから確認するのではなく、工事の施工の途中途中で確かめるのが望ましいです。
防水工事にはいろいろな工法がありますが、その中には「ごまかし」のきく工法もあります。例えばアスファルト防水は、施工後に上からアスファルトを上から被せて蓋をしてしまうので、適当な工事をしても見た目にはわかりません。
また、FRP防水やウレタン防水などの塗りつける工法では、本来は下塗り・中塗り・上塗りの三工程が必要ですが、中塗りを省略して下塗りと上塗りだけで済ませてしまう場合もあります。
これも見ただけではわかりません。それにシート防水でも、見積もり段階では塩ビシートを使用するとなっていたのに、実際には別の種類のシートを使われてしまった、ということもあり得ます。
当たり前ですが、工事が全て完了してからでは、見積もりと実際の工事の違いは、見てもわからない場合もあれば、見ただけでわかる場合もあります。それは手抜き工事をされていることもあれば、見積もりとは違う材料を使われていることもあり得ます。
工事が完了してからそれを発見しても、やり直させたら余計な費用と工期がかかりますし、契約問題に発展してしまうことにもなります。ですので、それを防ぐためは、施工業者がきっちり見積もり通りの工事をするように、逐一チェックをするしかありません。
そのためには、見積もりを出してもらった段階で、工事前に「実際の工事の工程表」を業者に提出させましょう。そこに、まずは高圧洗浄をして、次に下地処理をして、次に下塗りをして、次に中塗りと上塗り、最後に表面仕上げをして~~~と、工事の過程を詳しく書いておいてもらいます。
そして実際に工事が始まったら、各段階の作業が一旦終わると同時に、その作業結果を逐一報告させて、自分の目で見て確認しましょう。また証拠になるように、作業箇所の写真も撮影して、報告書を提出させます。もちろん素人目には見てもよくわからないでしょうから、疑問点は業者に質問して回答してもらい疑問を解消しておくことです。
そうやって工事の各段階を依頼者自身が確認して、証拠をもらっておけば、工事が見積もり通りに進んでいるかがわかります。このような作業手順は、優良な業者なら普通に行なっていることです。
また、工事が始まる前に、見積もりで設定された材料と同じ材料をちゃんと使っているかも、よく確認しておきましょう。
とにかく、既に工事が全て完了してからでは、たとえ見て「見積もりと違う」とわかっても、もう遅いです。ですので、そうならないためには、上に述べたような工事の途中途中でのチェックをするようにしましょう。それは手抜き工事を防止することにも繋がります。
そのためには、依頼者自身が防水工事に関する知識を身に付けることと、できるだけ信頼のおける優良な防水工事業者を選ぶことも、必要になります。
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