壁の雨漏りと天井の雨漏りは違いはありますか？
壁の雨漏りの場合は、シーリングが劣化したりサイディングが割れたりして、壁面に隙間が生じ、そこから雨水が浸入してきます。壁が雨漏りした場合、部屋の内部の壁にシミとなって現れ、そこからカビが発生したり、壁の表面の塗装と下地の間に水分が入り、膨れてきたり塗装が剥がれてきたりします。また、サッシや窓の隙間処理がちゃんとなされていないと、そこから雨水が浸入してくることもあります。これは場合によっては、その周辺の壁に水分が染みこんでしまい、その部分にカビが生えてきたりします。
天井の雨漏りの場合は、屋根のどこかに穴が開いたり瓦が割れて防水層が傷ついたりして、そこから雨水が浸入してきます。雨水が直接天井に垂れてきて部屋の中に漏水することもあれば、柱や梁をつたい遠くの場所までつたっていき、そこに溜まった水がその下の天井へ垂れて、部屋に漏水する場合もあります。天井に雨漏りした場合もカビが生え、また重力により部屋の内部に水が落ちてきます。天井から雨漏りすると、当然部屋の中の物にかかってしまいます。また床に雨水が落ちれば、床まで傷んでしまいます。よって雨漏りでより深刻なのは、天井からの雨漏りの方です。
雨漏りの原因を特定するのは非常に難しいといわれており、他にも配線用の電線をつたって雨水が浸入してきたり、屋根の瓦にわずかなズレがあると、その隙間から毛細管現象によって雨水が浸入してくることもあります。また当然、部屋の中にカビが生えると、中の住人は呼吸のたびにカビの成分を吸い込んでしまうことになりますから、住人の健康にも関わります。
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