アスファルトゴム系防水層
アスファルトゴム系防水層とは、塗装のように「塗る」防水工法です。液体状の防水塗料を塗るだけなので、複雑な面にも防水施工が可能です。
アクリレートを主原料とするアクリルゴムエマルションに充填剤等を混合した1成分形防水材で、主成分は高級アクリル酸エステルであり、用途としては一般的に外壁防水に使用されます。
ゴム成分のため軽量で柔軟性に富み、下地ともよく馴染み、継目が無く、複数の防水層を重ね施工する為、信頼性が高く仕上げは美観的にも優れています。
また材料が水性系であるので環境的にも優れており、人体に対しても安全です。引火性・中毒・臭気の心配もありません。
耐候性、体寒・耐熱性など耐久性に優れ、厳しい自然条件下でも長期間にわたって弾性と光沢を維持します。また高い防錆効果があります。
柔軟で弾性の高いゴム成分のため、防水層の伸び性能が良好で、下地の動きにも高い追従性を持ちます。
液体を塗る工法のため、塗膜の際に、既存塗膜の撤去も必要ありません。
コンクリート屋根から、凹凸のある金属・ストレート屋根まで、幅広い下地に施工可能です。複雑な納まりや形状でも継ぎ目なく簡単に施工でき、端末金物などを用いることなく、確実に防水ができます。床や木造ベランダなどにも使用できます。
外壁・屋根・タイル壁等に最適の防水システムと言われています。
5~6年に一回程度最上層の膜を塗り直すだけで、10年以上は防水性を保持できます。
塗り重ねによる補修工事でも防水機能の回復が容易です。万一の場合にも不具合箇所が容易に発見でき、簡単に部分補修できます。
新築・改修を問わず、勾配屋根・ドーム形状屋根・特殊形状の屋根など様々な建物の屋根で適用できます。改修工事などでも、既存の防水層を撤去しない工法でも可能です。砂付き露出アスファルトの改修にも適用します。
塗布工法・吹き付け工法があります。他の塗膜材料に比べ塗膜は厚くなります。