ゴムアスファルト系防水層
ゴムアスファルト系防水層を形成するための工法には2つの種類があり、補強布または改質アスファルト系シートと組み合わせる塗布工法と、ゴムアスファルト系吹き付け用乳剤を用いる吹き付け工法があります。
塗膜工法は、ストレートアスファルトのエマルションと合成ゴムのラテックス混合液を躯体に塗布し、乾燥硬化して皮膜を形成する防水です。地下外壁に適した防水です。作業の安全性は高いが、硬化に時間を要します。通常、表面は保護仕上げにします。
吹き付け工法は、合成ゴムラテックスを添加したゴムアスファルトエマルジョンと硬化剤を、吹き付け機で同時に吹き付ける工法で、塗布後瞬時に硬化・接着し、下地にゴムアスファルト防水層を形成します。工期短縮が必要な構築物や特異な構築物に対応できる工法です。下地への密着力が強く、万一防水層に穴が開いても損傷が周囲に広がりにくいという特徴があります。