シーリング材
シーリング材とは、シーリング工事に使用する材料で、大別して二つあります。形状があらかじめ定まっている定型シーリング材またはガスケットと呼ばれるものと、形状があらかじめ定まっていない、すなわち取り合い・目地に詰める段階ではペースト状で、詰めた後しばらく経つとゴム状に変化する不定形シーリング材、この二つがあります。この不定形シーリング材のことを、一般にシーリング材と呼びます。
空気や水が入らないように隙間に充填(じゅうてん)する材料です。一般には合成樹脂やモルタル・油性パテなどが用いられ、タイルの目地(めじ)、建物外部のサッシ取り付け部、外壁のすきま、コンクリートの継ぎ目などに使われます。部材の膨張や変形を吸収して互いに影響しないようにする目的もあります。「シール材」「シーラント(sealant)」ともいいます。
目地、隙間等を埋めて密封、防水の機能をもたせます。表面も中も硬化しますが弾力性があり、被接着材料に追従します。シリコン系、ウレタン系、アクリル系などほぼすべての市販されている材料がこちらに属します。2液型の材料はすべてこちらに属します。なお、広義のシール材としてはパッキン、ガスケット等固形の物も含まれます。シーリングといった場合は、液状の材料を現場で加工(施工)する事を指すことが多いです。
シーリングには大きく分けて二種類あります。1成分形と2成分形です。
・1成分形は空気中(湿気や酸素、乾燥)で自然と硬化していくタイプです。シリコン系・変成シリコン系・ポリサルファイド系・ポリウレタン系・アクリル系・SBR系・プチルゴム系・油性コーキング材、があります。
・2成分形は硬化剤などを混ぜて反応硬化及び非硬化タイプです。シリコン系・変成シリコン系・ポリサルファイド系・アクリルウレタン系・ポリウレタン系、があります。