シーリング防水
シーリング防水とは、シーリング工事を防水に応用したものです。簡単にいえば、隙間や目地を埋めて水分の侵入を防ぐという防水方法です。
建物は一戸においても、木、レンガ、アルミサッシ、モルタル、コンクリート、ガラス、ビニール、紙などなど、必要とデザイン性と予算と好みを考慮して、いろいろな建築材料を組み合わせて建てられます。それぞれの建築材料をより良く繋ぎあわす「取り合い」の為に考えられたのが、シーリング工事です。
また、同じ建築材料の場合でも、季節や昼夜の温度差による伸縮や、地震や風圧による振動のしわ寄せで、部材にヒビ割れや浮きがくるのを防ぐ為、前もっていくつかに分割し縦横に必要な隙間を空けて取り付けます。この隙間を「目地」と呼びます。この目地に伸縮や揺れを吸収できるゴム状の材料を詰めるのも、シーリング工事です。
建築シーリング工事は、隙間を埋める事により、建築物への雨水の浸入と、室内への外気の侵入を防ぎ、快適な居住空間を保つ目的があります。雨水浸入による部材の腐食を防止し、建物の寿命を延ばす効果があります。また、建築物を一体化させる事により、美的外観を高めることができます。
施工には専門業者に依頼することもできますが、ヒビ割れや小さな隙間くらいなら、簡単な施工法を使って自分で応急処置できます。シーリング材と刷毛やカッターナイフ、マスキングテープとナイフ、あとはスポンジと新聞紙、清掃用具、これくらいの材料と道具があれば、日曜大工として自分で施工できます。DIY用品としてホームセンターで材料道具は揃います。