タックフリー
タックフリーとは「tack-free」と書きます。
タックフリータイムとは、指触乾燥時間とも呼ばれます。主として、「1成分形の室温硬化性液状シリコンゴムの硬化性の尺度」として用いられ、硬化が進行して、指先で軽く触れて試料が指先に付着しなくなるまでに要する時間をいいます。
また、不定形シーリング材の硬化時間のこともタックフリータイムといいます。充てんから触れても付着しなくなるまでの所要時間を指します。
簡単にいえば、接着剤やボンドなどを使用する際、材料の表面に塗りつけて、しばらくおき、少し硬くなるのを待ってから使いますが、その「待ち時間」のことです。
気温や湿度、季節などに左右されます。
また、高粘度物や粘着テープなどでは、接触面積が小さくなるように表面をが粗く設計されているもののほうが、非粘着性を発揮します。粘着テープの粘着剤のように、固体そのものに粘性がある場合、表面が平滑な「フッ素樹脂コーティング」では充分な付着防止効果を得られないことがあります。その際は、その固体を面接触ではなく、点接触で支え、尚且つその上に表面処理を施すことにより、付着防止効果(離型性)を向上することが可能です。
タックフリーコーティングとは、点接触の表面をつくる事に視点をおき、下地金属溶射で表面を梨地状にして、その上にシリコン系もしくはフッ素系(ノンシリコン系)コーティングを施工する、高粘度粘着物専用の付着防止仕様のことをいいます。