フッ素コート
ガラスやプラスチック、金属、木材などは、ミクロの目で見ると、必ず凹凸があります。汚れはこの溝(ピンホール)の部分に付着し、なかなか取れません。また取れたとしても、この溝がある以上すぐ汚れます。
フッ素コーティングとは、フッ素樹脂の超微粒子でこの溝を埋め、表面をコーティングし保護するものです。
テフロン(Teflon)は、アメリカのデュポン社のフッ素樹脂につけられた商品名で、デュポン社が所有する登録商標=デュポン独自のブランド名のことです。他社のフッ素樹脂加工に「テフロン」という表示は使えません。つまりフッ素コーティングもテフロンコーティングも、同じことです。
一般にフッ素加工と言われているものは、テフロンベーシック(2層)かテフロンセレクト(3層)と同じで、フッ素樹脂のみでコーティングされています。この時に使用するフッ素樹脂が、デュポンのテフロンの場合はテフロン加工とかテフロンコーティングと呼ばれます。
フッ素コーティングは、主に以下の用途に使われます。
■家具、応接セット、皮のソファー・・・家具の場合、新品同様の美しさを長期間保つことができ、あとは乾拭きだけで汚れが取れます。
■ピアノ、高級塗物家具など・・・ピアノの場合、色は新品同様に蘇り、光沢も出て、長期に渡り表面を保護します。
■冷蔵庫、電子レンジ・・・冷蔵庫の場合、ドアの取っ手の部分が特に汚れやすいですが、フッ素コートすると汚れにくく、乾拭きだけで簡単に汚れが取れるようになります。
■水回り(洗面台、流し台など)・・・洗面台は汚れやすく、陶器でできているので、フッ素コーティングの効果がてきめんな場所です。ガラス用のコーティング剤で鏡をコートすると、ピカピカになります。
■浴槽、浴室・・・浴槽や浴室は汚れやすいところです。全体をコーティングすると大変ですが、部分コーティングすると楽です。
■車のボディ、車内のダッシュボード・・・自転車、バイク、車の場合、水洗いと拭き取りだけなので、短時間でピカピカになり、ワックスがけは不要です。