改修用ドレン
ドレンとは、家屋や建造物の排水口の入口部分に取り付けるもので、躯体と地下のパイプ部分の接続箇所として用いられます。
防水層とパイプ内結び弱点となる部分を飛び越す架け橋のような役割があります。
向きによって、縦ドレンと横ドレンがあります。鉛製の鉛ドレンやFRP製のFRPドレン、鋳物ドレンやシート状ドレンなどがあります。
「ドレン」は英語で「drain」と書き、意味は「(水を)(排水装置で)徐々に排出させる/吐かせる」というものです。訳は「排水管・下水溝」と訳されます。つまり排水口・下水溝の入り口だと思えばよいでしょう。
屋上防水、屋根防水、バルコニー防水、ベランダ防水など、防水改修工事では、ドレンを改修する必要がある場合があります。その際に用いられるのが改修用ドレンです。
屋上・屋根・バルコニー・ベランダのどこに防水層を形成するにしても、その防水層が防いだ水分(雨水)を適切に排出する機構が必要です。それが不充分だと、水分が溜まり、雨漏りの原因になってしまいます。そのため排出ドレンがきちんとメンテナンスされ、正常に水分を排出していなければなりません。実際に、排出ドレンの故障による雨漏りは多く報告されています。
また改修用ドレンは、防水下地に水分(雨水)が残留している場合にも取り付けられます。
押さえコンクリート下地など、防水下地に水分が残留している場合には、取り付けると既存下地からの余分な水分を無理なく排出してくれるので、新規防水層との接着が確実になります。また、既存のドレン周りに不具合のある場合や、既存のドレンの「つば」では接着面積が小さい場合には、改修用ドレンを設置することによって充分な防水重ね着け面積を確保できます。
ドレンを取り付ける場合、水漏れを防ぎ防水効果を確保するため、つばの部分と躯体を専用の工法によってしっかりと接着・密着し、隙間ができないようにする必要があります。