防水層
防水層というのは、防水のために、様々な資材と工法が施されている層のことをいいます。
防水層の種類には、以下のようなものがあります。
■シート防水層
■アスファルト防水層
■モルタル防水
■塗膜防水層
■PC板シーリング防水
■金属製防水
それぞれにメリットとデメリットがあるので、部位により使い分けられています。また昨今は、環境保護の観点から、周辺環境に優しい工法が採られるようになっています。
雨水が直接当たる屋上や、外壁などに施工されますが、地下室などでも、地下からの水の浸入を防ぐために、防水層を設けることがあります。
防水層の「期待寿命」は、基本的には建物の期待寿命と同じはずです。建物の期待寿命が明確に設計書の要件として記述されていることはめったにないですが、RC構造物(鉄筋コンクリート構造物)では、50年程度だと考えられます(保証と期待寿命とは全く異なるものですのでご注意下さい)。もちろん、通常10年間の保障期間(住宅であれば保証の有無に関係なく10年間の瑕疵担保期間があります)の後にも、適切な補修が必要となりますが、はじめから耐久性に優れた防水工法を選定することが重要です。また、屋上を利用する場合には、内装材である壁紙やじゅうたんのように、使いやすさや美観が求められますが、逆に、使うことによって、磨り減りや汚れを生じることから、比較的頻繁にメンテが必要になると理解して下さい(通常の保障期間が10年であることは変わりません)。
工法にもよりますが、通常5~10年程度で塗り直しなどのメンテナンスをすることが求められます。