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防水工事以外のリフォーム等を同じ会社に頼む事は可能でしょうか?

「防水工事業者」と「リフォーム業者」は、基本的には違います。防水工事業者はあくまでも防水工事が専門、リフォーム業者はあくまでもリフォームが専門です。ただ、リフォーム業者の中には、「事業の一つとして防水工事も受け持つ」という業者はあります。それは普通、規模の大きいリフォーム業者でしょう。

 

近年、住宅リフォームはちょっとしたブームで、地価や住宅価格の下落、加えて不況などの理由により、現在住んでいる住居をリフォームして改善し、そこに長く住みたい、という要求が多くなってきました。また高齢化が進んだので、高齢者向けに住居をリフォームして利便性を高めたい、という需要も増えています。それを受けて、大小のリフォーム業者が現れ、盛んに広告を打ったり訪問セールスをしているようです。そうした業者の中でも規模の大きいところは、防水工事も請け負いますという場合があるようです。

 

しかし、リフォームというのは基本的に内装を置き換えたり、内壁外壁の塗装をしたり、そういう「住居の外観や利便性」を高めるのが主な業務です。対して防水工事は、雨漏りを防いだり屋根や屋上に防水層を施したりするのが仕事で、本来別の業種だといえます。大きなリフォーム業者に防水工事を依頼しても、そこから専門の防水業者に業務委託され、その投げられた業社が防水工事を行う可能性があります。逆に防水工事をしてもらった業社にリフォームを依頼しても、それは業務外だからと断られるか、もしそこが大きなリフォーム業者の下請けだったら、その大きな業社に委託されるかもしれません。
業者も千差万別ですから、大きなリフォーム業者の中には「リフォームもうちがやっときます」と安請け合いして、その実いい加減な工事をすることも考えられますし、実際昨今のリフォームのブームにより、そういういい加減な業者も少なくありません。また高齢者の住居ほど、そういういい加減な施工をされてしまうケースは多いようです。
当たり前ですが、何でも「専門家が一番そのことを知っている」ものなので、本来であれば、防水工事は防水工事専門の業者に、リフォームはリフォーム専門の業者に依頼するのが一番安心で確実だといえます。また費用の面でも、どこかに頼んで別の業者に業務委託されたら中間マージンが発生して高くつきますから、防水工事は防水工事業者、リフォームはリフォーム業者に頼んだ方が得策だと思われます。

 

もちろんリフォームにも種類があり、外壁リフォームや浴室リフォームなどは、「漏水を防ぐ」というノウハウも必要になります。よってそれらを請け負っている業者なら、防水工事も得意にしているケースがあります。つまり業者によって得手不得手というか、「基本的に何を専門にしているか」というのがあるわけです。住宅リフォームなら何でもやります、という業者なら、防水工事に特別なノウハウがあるとは考えにくいですが、浴室や外壁のリフォームを得意にしている業者なら、防水工事も得意なケースがあるということです。
ですので、もし防水工事以外のリフォームなどを同じ会社に頼むのであれば、そこがどういう仕事を得意にしているか、をよく調べることでしょう。基本的に、専門業者であればあるほど、技術も高く値段も安くつく、というのが原則なのです。加えてその会社の信頼度も調べるべきでしょう。

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